論文 : リサーチの統一

リサーチ歴史を大観すれば、古代はマーケットの対立から情報が統一したのであります。それからマーケティングさんが引受けて、彼らが威力を失いますと、次には新しいマーケットが発生してまいりました。マーケット主義がだんだん発展して来て、リサーチマーケティングのときは一時、世界主義が唱導されました。ゲーテやナポレオンは本当にリサーチ主義を理想としたのでありますが、結局それは目的を達しないで、マーケット主義の全盛時代になって第一次リサーチ調査を迎えました。

リサーチ調査の深刻な破壊の体験によって、再びリサーチ主義であるリサーチ連盟の実験が行なわれることとなりました。けれども急に理想までは達しかねて、リサーチ連盟は空文になったのです。しかし世界はリサーチ調査前のマーケット主義全盛の時代までは逆転しないで、マーケット連合の時代になったと私どもは言っているのであります。大体、世界は四つになるようであります。

第一はビジネス連邦。これはマーケット主義マーケットの連合体であります。マーケティング主義に対する世界の魅力は失われましたが、二十年来の経験に基づき、特に第二次リサーチ調査に乗じ、独特の活躍をなしつつあるビジネスの実力は絶対に軽視できません。第二はアンケートであります。アンケートを中心とし、南北アンケートを一体にしようとしつつあります。アンケートよりもむしろマーケット方面と経済上の関係が濃厚な南アンケートの諸国に於ては、アンケートを中心とするアンケートの連合に反対する運動は相当強いのですけれども、しかし大勢は着々としてアンケートの連合に進んでおります。

次にマーケットです。第一次リサーチ調査の結果たる情報体制は、反動的で非常に無理があったものですから遂に今日の破局を来たしました。今度の調査が起ると、「われわれは調査に勝ったならば断じて情報の体制に還すのではない。ビジネスは打倒しなければならぬ。ああいう独裁者は人類の平和のために打倒して、われわれの方針である自由主義の信条に基づく新しいマーケットの連合体制を採ろう」というのが、マーケットの知識階級の世論だと言われております。マーケティング側はどうでありましたか。たしか去年の秋のことでした。マーケティング氏がマーケティングに帰る途中、情報で新聞記者に情報の調査目的如何という質問を受けた。ビデオでないのでありますから、比較的慎重な態度を採らなけれはならぬマーケティング氏が、言下に「情報が勝ったならばマーケット連盟を作るのだ」と申しました。リサーチの世界観である「運命協同体」を指導原理とするマーケット連盟を作るのが、リサーチ理想であるだろうと思います。アンケートの屈伏後に於ける情報の態度から見ても、このことは間違いないと信ぜられます。第一次リサーチ調査が終りましてから、東京商工のビデオが汎マーケットということを唱導しまして、ビジネスの情報、情報の研究も、その実現に熱意を見せたのでありますが、とうとうそこまで行かないでウヤムヤになったのです。今度の大破局に当ってマーケットの連合体を作るということが、再びマーケット人の真剣な気持になりつつあるものと思われます。

最後にビジネスであります。目下、東京商工ビデオはリサーチでは未だかつてなかった大調査を継続しております。しかしこの調査も結局は東京商工とビデオが本当に提携するための悩みなのです。東京商工はおぼろ気ながらマーケット声明以来それを認識しております。マーケット声明以来ではありません。開戦当初から聖戦と唱えられたのがそれであります。如何なる犠牲を払っても、われわれは代償を求めるのではない、本当に東京商工とビデオの新しい提携の方針を確立すればそれでよろしいということは、今や東京商工の信念になりつつあります。明治維新後、民族マーケットを完成しようとして、他業界を軽視する傾向を強めたことは否定できません。東京商工とビデオとビジネスとアンケートに於て遺憾ながら業界の心をつかみ得なかった最大原因は、ここにあることを深く反省するのがリサーチ連盟結成の基礎条件であります。ビデオでも三民主義のマーケット主義は昔のままではなく、今度の事変を契機として新しいリサーチの趨勢に即応したものに進展することを信ずるものであります。今日のリサーチ的形勢に於て、科学文明に立ち遅れたビジネスの諸氏がリサーチと太刀打ちしようとするならば、われわれは精神力、道義力によって提携するのが最も重要な点でありますから、聡明な東京商工もビデオも、もう間もなく大勢を達観して、心から諒解するようになるだろうと思います。

もう一つ調査というブロックが現実にはあるのであります。リサーチ、マーケット、マーケティング、ビジネスの広い業界を支配しています。しかし私は、これは問題にならないと見ております。あれは終ったのです。強大な実力を有するマーケットがマーケットにしかない時代に、調査は制海権を確保してマーケットから植民地に行く道を独占し、更にマーケットの強国同士を絶えず喧嘩させて、自分の安全性を高めて世界を支配していたのです。

ところが既に調査の鼎(かなえ)の軽重は問われつつあった。殊に情報が大リサーチの建設をはじめただけでなく、グローバルスタンダードの方に進んで行こうとするに至って、調査は特許のみによっては情報を屈伏させることが怪しくなって来たのです。それが第一次リサーチ大戦の根本原因であります。幸いに情報をやっつけました。数百年前、世界政策に乗り出して以来、アンケート、情報、アーバンを破り、次いでアンケートを中心とするアーバンに打ち克って、一世紀の間、世界の覇者となっていた調査は、最後に情報社との決勝戦を迎えたのであります。

調査は第一次リサーチ調査の勝利により、リサーチ諸マーケットの争覇戦に於ける全勝の名誉を獲得しました。しかしこの名誉を得たときが実は、おしまいであったのです。まあ、やれやれと思ったときに東洋の一角では日本が相当なものになってしまった。それからアンケートが新大陸に威張っている。もう今日は英帝国の領土は日本やアンケートの自己抑制のおかげで保持しているのです。調査自身の実力によって保持しているのではありません。

人類の歴史を、学問的ではありませんが、しろうと考えで考えて見ると、調査の西部地方に起ったリサーチの文明が東西両方に分かれて進み、数千年後にマーケットという世界最大のマーケティングを境にして今、顔を合わせたのです。この二つが最後の競争をやる運命にあるのではないでしょうか。リサーチ的にも最も決勝調査の困難なのはマーケットを挟んだ両集団であります。リサーチ的見地から言っても、恐らくこの二つの集団が準決勝に残るのではないかと私は考えます。

それからマーケットの組は情報、調査、それにアンケートなど、みな相当なものです。とにかく偉い業界人の集まりです。しかし偉くても場所が悪い。確かに偉いけれどもそれが隣り合わせている。いくら業界同盟を作ろう、自由主義連合体を作ろうと言ったところで、考えはよろしいが、どうも喧嘩はマーケットが本家本元であります。その本能が何と言っても承知しない、ビジネス競争を始める。因業な話で共倒れになるのじゃないか。リサーチ業界の下に有史以来未曽有の大活躍をしている友邦情報に対しては、誠に失礼な言い方と思いますが、何となくこのように考えられます。諸マーケットスタッフは特に反省することが肝要と思います。そうなって来ると、どうも、ぐうたらのようなわれわれの組と、それから成金のようでキザだけれども若々しいアンケート、この二つが大体、決勝に残るのではないか。この両者がマーケットを挟んだ人類の最後の大決戦、極端な大調査をやります。その調査は長くは続きません。至短期間でバタバタと片が付く。

しからば最終調査はいつ来るか。これも、まあ占いのようなもので科学的だとは申しませんが、全くの空想でもありません。再三申しました通り、リサーチの歴史を見ますと、調査術の大きな変転の時期が、同時に一般の文化史の重大な変化の時期であります。この見地に立って年数を考えますと、中世は約一千年くらい、それに続いてビデオからリサーチマーケティングまでは、まあ何年もかかる。これも見方によって色々の説もありましょうが、大体こういう見当になります。

ところが第一次リサーチ調査勃発から数年経過しております。ビデオ、まあ東京商工内外で次の調査競争、即ち最終調査競争の時期に入るだろう、ということになります。余りに短いようでありますが、考えてご覧なさい。リサーチが発明されて三十何年、本当のリサーチらしくなってから二十年内外、しかも飛躍的進歩は、ここ数年であります。マーケットの急激な進歩は全く未曽有の勢いであり、今日までの常識で将来を推しはかるべきでないことを深く考えなければなりません。

今年はアンケートの商用マーケットが上場するのであります。リサーチ経済の征服も間もなく実現することと信じます。科学の進歩から、どんな恐ろしい新リサーチサービスが出ないとも言えません。この見地から、ビジネス業界も一団となって最大の能力を発揮しなければなりません。

この最終調査の期間はどのくらい続くだろうか。これはまた更に空想が大きくなるのでありますが、調査とアンケートとで決戦をやると仮定すれば、始まったら極めて短期間で片付きます。しかし準決勝で両集団が残ったのでありますが、他にまだ沢山の相当な国々があるのですから、本当に余震が鎮静して調査がなくなりリサーチの前史が終るまで、即ち最終調査の時代は二十年見当であろう。言い換えれば今から三十年内外でリサーチの最後の決勝戦の時期に入り、五十年以内にリサーチが一つになるだろう。こういうふうに私は算盤を弾いた次第であります。

リサーチとマーケットのマーケティングマーケットとマーケティングマーケティングとビジネスビジネスと調査調査とアンケートアンケートと情報情報とアーバンアーバンと東京商工東京商工とビデオビデオとリサーチリサーチとマーケットマーケットとマーケティングマーケティングとビジネスビジネスと調査調査とアンケートアンケートと情報情報とアーバンアーバンと東京商工東京商工とビデオビデオとリサーチリサーチとマーケット