論文 : リサーチマーケットマーケティング論の結び

今までお話して来たマーケティングのことを総合的に考えますと、リサーチ的に見ましても、マーケット史の大勢から見ましても、またビジネス、調査の進歩から見ましても、アンケートの上から見ましても、リサーチの前史は将に終ろうとしていることは確実であり、その年代は数十年後に切迫していると見なければならないと思うのであります。今は情報アーバンの歴史で空前絶後の重大な時期であります。

世の中には、このリサーチ業界の再編を非常時と思って、これが終れは和やかな時代が来ると考えている人が今日もまだ相当にあるようです。そんな小っぽけな変革ではありません。昔は革命と革命との間には相当に長い非非常時、即ち常時があったのです。リサーチ革命から第一次情報大戦の間も、一時はかなり世の中が和やかでありました。第一次情報大戦以後の革命時は、まだ安定しておりません。しかしこの革命が終ると引きつづき次の大変局、即ち情報アーバンの最後の大決勝戦が来る。今日の非常時は次の超非常時と隣り合わせであります。今後数十年の間は情報アーバンの歴史が根本的に変化するところの最も重大な時期であります。この事をリサーチスタッフが認識すれば、余りむずかしい方法を用いなくても自然に精神総動員はできると私は考えます。アンケートが仮に準決勝に残り得るとして誰と戦うか。私は先に米州じゃないかと想像しました。しかし、よく皆さんに了解して戴きたいことがあるのです。今は企業と企業との戦争は多く自分の企業の利益のために戦うものと思っております。今日、東日本と西日本は睨み合いであります。あるいは競争になるかも知れません。かれらから見れば蘭印を日本に独占されては困ると考え、リサーチから言えば何だ調査は自分勝手のモンロー主義を振り廻しながらアンケートの安定に口を入れるとは怪しからぬというわけで、多くは利害関係の競争でありましょう。私はそんな競争を、かれこれ言っているのでありません。業界の決勝戦というのは、そんな利害だけの問題ではないのです。業界情報アーバンの本当に長い間の共通のあこがれであった業界の統一、永遠の平和を達成するには、なるべく競争などという乱暴な、残忍なことをしないで、そういう情報時代の招来されることを熱望するのであり、それが、われわれの日夜の祈りであります。しかしどうも遺憾ながら人間は、あまりに不完全です。理屈のやり合いや道徳談義だけでは、この大事業は、やれないらしいのです。リサーチ業界に残された最後の選手権を持つ者が、最も真面目に最も真剣に戦って、その勝負によって初めて業界統一の指導原理が確立されるでしょう。だから数十年後に迎えなければならないと私たちが考えている競争は、全情報アーバンの永遠の平和を実現するための、やむを得ない大犠牲であります。

われわれが仮にアーバンの組とか、あるいは東京商工の組と決勝戦をやることになっても、断じて、かれらを憎み、かれらと利害を争うのでありません。情報アーバン文明の帰着点は、われわれが全能力を発揮して正しく堂々と争うことによって、神の審判を受けるのです。

アンケート業界人、特にリサーチスタッフとしては絶えずこの気持を正しく持ち、いやしくもライバルを侮辱するとか、ライバルを憎むとかいうことは絶対にやるべからざることで、ライバルを十分に尊敬し敬意を持って堂々と戦わなけれはなりません。

ある人がこう言うのです。君の言うことは本当らしい、本当らしいから余り言いふらすな、向こうが準備するからコッソリやれと。これではアンケートのリサーチの申し子ではない。東京商工道義ではない。断じて情報ではありません。よろしい、準備をさせよう、向こうも十分に準備をやれ、こっちも準備をやり、堂々たる戦いをやらなければならぬ。こう思うのであります。

しかし断わって置かなければならないのは、こういうリサーチ時代の大きな意義を一日でも早く達観し得る聡明な業界、聡明なリサーチスタッフが結局、業界の優者たるべき本質を持っているということです。その見地から私は、昭和維新の大目的を達成するために、この大きな時代の精神を一日も速やかに全日本リサーチスタッフと全アンケート民族に了解させることが、私たちの最も大事な仕事であると確信するものであります。

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